今季は右SBとして大活躍

最近は『カフーカス』なんて呼び名も出てきたが、渋い仕事でレアル・マドリードを支え続けているのがMFルーカス・バスケスだ。

バスケスは攻撃的なウイングをこなしてきた選手だが、現在は右サイドバックに入る機会が増えている。そこでのパフォーマンスから、元ブラジル代表のカフー氏と重ねた『カフーカス』なんて呼び名が出てきたのだ。

今季は全コンペティション合わせて3ゴール8アシストを記録していて、攻撃的サイドバックとして頼りになる存在だ。右にはカルバハルがいるが、2番手にバスケスが控えている意味は大きい。

スペイン『as』は決して派手な存在ではないとしながらも、バスケスのような選手が組織には必要だと説く。

「『お父さん、大きくなったらルーカス・バスケスみたいになりたい』と言う子供はほとんどいないかもしれないが、人生には彼のような人がもっと必要だということを学校で教えるべきである。エゴよりも汗を流し、謙虚かつ勤勉な人間のことをだ」

「ルーカス・バスケスは常にスタメンでプレイしているわけではないが、必要とされる時はいつでもプレイしてくれる。それが彼のメンタリティーだ。全てのゲームを最も重要な一戦であるかのようにハードワークする。 選手は90分、45分、15分など時間は関係なく、クラブの要求には応えなければならない。ルーカスはそれに対して決して嫌な顔やジェスチャーをすることはない」

ウイングとしても、サイドバックとしても、バスケスがレアルで主役になった日は少ないかもしれない。しかしレアルが強いのは同じ古株のDFナチョ・フェルナンデスらと合わせ、クラブを陰から支える選手がいるからだ。レアルで通算347試合をこなしてきたバスケスもリーダーの1人であり、ド派手な銀河系軍団を渋く支える職人であり続けている。