栃木県教育委員会の阿久澤真理教育長は9日、定例の会見を開き、県が再来年度(2026年度)の設置を目指す県立の夜間中学校について、どのような学びが求められているかニーズを把握するため10日から調査を行うと発表しました。

県教育委員会は義務教育を受けられなかった高齢者や不登校の生徒、日本語を学びたい外国籍の人などを対象に2026年の4月、県内初の公立の夜間中学を開校することにしています。

設置されるのは、県内唯一のフレックス・ハイスクール、栃木市にある県立学悠館高校で、今回はカリキュラムなどの参考にするため「学びの目的やニーズ」を調査することにしました。

調査についてポスターや県のホームページ、SNSなどで周知し、Webフォームを利用するか、リーフレットに直接、回答を記入して、最寄りの教育委員会に提出してもらいます。

項目は国籍や年齢・性別などの他、「なぜ学びたいか、何を学びたいか」の設問も用意され、外国籍の人のニーズも把握できるよう多言語で回答できるようにしました。

調査期間は6月14日までで、市や町のほか、外国籍の人が集まる団体、さらに宇都宮市と小山市に設置されている民間の夜間中学などで周知していく方針です。