阪神は1日の広島戦(マツダ)に、2―2の今季4度目の引き分け。

 2点リードの5回に先発・伊藤将が1点を失い、7回には3番手・加治屋が一死を奪いながらも、2四球を与えて降板。その後を継いだ桐敷が一死一、二塁から小園に左前適時打を浴びて、試合を振出しに戻された。岡田彰布監督(66)は「リリーフ陣、粘ってないやんか。(加治屋が)四球2つも出して。そこだけやろ」とここまで好投を続けてきたリリーフ陣が踏ん張り切れなかったことをぼやいた。

 一方で、今季オリックスから現役ドラフトで移籍した漆原大晟投手(27)については、「ほんまもう、ランナー出したけどなあ。一番安定して抑えてるよなあ」と称賛。ここまで大量リードの場面や、ロングリリーフでの登板となっていたが、「今後もいい場面で出番が? そら、当然やろなあ」と信頼を口にした。

 漆原は2―2の同点で迎えた延長10回に6番手で登板。この日2安打と当たっている5番・小園に四球を与えると、続く6番・二俣に犠打を許して一死二塁。それでも、7番・矢野を三球三振、さらに8番・会沢も5球目のフォークで空振り三振に仕留めた。
 
 走者を出しながらも、赤ヘル打線を抑えた虎1年目右腕は「1点取られたら終わりだったので。そういうところで三振取れましたし、大事な場面で0に抑えられたのはよかったです」と笑顔で汗をぬぐった。また、今後に向けては「任せられたところでしっかり抑えることが大事になってくるとので。そこで頑張れたらいいなと思います」と言葉に力を込めた。