女子プロレス新団体「マリーゴールド」の青野未来(33)が、旗揚げ戦(20日、東京・後楽園ホール)で対戦する石川奈青(29)に格の違いを見せつける。
 
 都内で5日に行われた旗揚げ戦の対戦カード発表会で、元アクトレスガールズの青野は、元アイスリボンの石川と一騎打ちを行うことが発表された。石川とはアクトレス時代に何度も対戦。2021年8月にはタッグを組み、アイスリボンのインターナショナルタッグ王座に挑戦したこともある。

 会見では石川から「アクトレスガールズがプロレス団体でなくなる最後の試合も、青野未来と同じリングに立っていました。それなのに急にプロレスラーとして戻って来て。マリーゴールドのポスターも中心にいた。私はその間もプロレスに真剣に向き合ってきたのに…。絶対に負けません」と宣戦布告された。

 イベント後、取材に応じた青野は「私がプロレスラーじゃなくなった間も『私(石川)は真剣にプロレスに向き合ってた』って言われたのは、ちょっとカチンときました」と珍しく怒りをあらわにした。アクトレスは15年に女子プロ団体として旗揚げしたが、22年2月、スポーツエンターテインメント団体に体制を移行。17年6月にデビューし、新体制後もエースとしてけん引してきた青野にとって、石川の言葉は自身の闘志に火をつけたという。

「団体の意向としてはプロレスの要素を取り入れたエンターテインメントだったけど、私自身はプロレスの練習もしてたし、団体を背負って戦ってたので」と反論し「でももう、これは言葉で言うよりもリングで伝えるしかないので、私が圧倒的に石川奈青から勝って証明したいと思います」と力強く語った。

 アクトレス時代は仲間や後輩が次々と退団し、業界盟主のスターダムで輝く姿を遠くから見てきた青野だが、団体のシングル王座を戴冠するなど先頭を走り、引っ張ってきた自負がある。

「アクトレスを出た先輩や後輩が輝いている姿はうれしい気持ちももちろんあったんですけど、私は自分がそこに行けないから悔しいっていうよりは、アクトレスが追いついてないことが悔しかった。でも今度は私が輝く番。私が今までやってきたアクトレスガールズでの7年間を全部背負って戦います」

 新境地での第1戦で存在感を発揮する。