阪神・佐藤輝明内野手(25)が7日の広島戦(甲子園)の好機で見逃し三振に倒れ、悔しさをにじませた。

 2点を追いかける8回一死満塁で打席を迎えた背番号8は、2番手・島内の初球をファウルとし、そこから3球見送ってカウントは3―1。さらに、5球目の高めの直球を打ちにいくもファウルとなり、フルカウントとなった。ここで6球目に投じられた際どい外角の直球を見逃したが、判定はストライク。好機で見逃し三振に倒れ、顔をしかめながら、思わず頭をポンポンと叩いた。
 
 7回にはこの日無安打に抑えられていた先発・床田から、中前打を放っていただけに悔しい打席となった。試合後は「(1本出たのは)よかったです」としながら、8回の判定については「何も言えないです」と唇をかんだ。

 岡田彰布監督(66)は「(三振の場面は)あれストライクか? なんかちょっと広かったなあ」と首をかしげながら「そら、ボールばっかり振ってるバッターやからなあ… 選球眼のええバッターやったら、審判も人間やからボール言うかもわからんで」とキッパリ。その上で「『こいつは絶対ボールは振れへん』ってなれば、ボールになるよ。機械じゃないんやから。そういう意味では審判を味方につけなあかんわ」と説いた。

 また、カウント1―3から、ファウルとした5球目の152キロ直球についても「1球で仕留める、そういう場面やから。何球も粘って、粘ってあれじゃない場面やからなあ。ああいうチャンスは1発、1スイングで仕留めんとな」と指摘していた。

 チームも鯉投手陣を攻略できず、0―2で零封負けを喫した。