J1横浜Mが25日(日本時間26日)に行われたアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦のアルアイン(UAE)戦に1―5と惨敗を喫し、2戦合計3―6で悲願の初優勝はならなかった。

 横浜Mは前半に2失点を喫したが、同40分にFWヤンマテウスのゴールで1点を返す。しかし、前半アディショナルタイムにGKポープ・ウィリアムが決定機阻止で一発退場となってしまい、数的不利を強いられた後半は失点を重ね、なすすべなく敗れた。悲願がついえたFW宮市亮は「ここで見る光景の悔しさを忘れてはいけない。この悔しさを糧にしてやっていきたい」と唇をかみ締めた。

 宮市は大舞台に臨むにあたって強い決意を胸に抱いていた。決勝前に取材に応じた時には、世界中を熱狂させる欧州チャンピオンズリーグ(CL)に比べて、ACLが日本では軽視されている現状について、こう指摘した。「CLの時期が始まると、もう街中至るところでそういった話し合いが行われていたり、テレビをつければそういう話題があったり、もう生活に根付いている」。欧州でプレーした経験があるからだった。

 その上で「まさしくCLのアジアバージョンのACLなので、すごく意義のある大会だと思う。僕らがチャンピオンになることで、そういった歴史だったり文化だったりが、ちょっとずつでも変わっていったら」と熱き思いを語っていた。今回は準優勝に終わったが、雪辱のチャンスはまだまだある。