首位ソフトバンクは26日のロッテ戦(ZOZOマリン)に1―7で敗れ、今季初の同一カード3連敗を喫した。打線がこの日も振るわず、終盤には守りのミスも出て今季最大6点差をつけられての惨敗。好調ロッテに8連勝を許した。

 今カードに入って初戦が5安打1得点、2戦目が4安打無得点とつながりを欠いた打線。ゆえに、3回に2点を先制される展開は苦しかった。7回には無死満塁の好機を生かせず無得点。結局、8回に4番・山川が適時打を放ち、25イニングぶりの得点を奪うのが精いっぱいだった。

 小久保監督は試合後「長いシーズン、こんなこともある。ある意味、交流戦に入るんで逆になんかいい。全然、雰囲気も変わるし、全く別物の野球になるんで。勝手に変わるから、それを良しとしましょう」と切り替えを強調した。28日からは交流戦がスタートする。鮮やかな開幕ダッシュを決めて貯金16、2位とは4・5ゲーム差。同一カード3連敗こそ阻止できなかったが、シーズン序盤の戦いに確かな手応えがあるだけに下を向く必要はない。

 今季の交流戦は「DH制」のないセ・リーグ主催ゲームで始まる。投手が打席に立つため、継投のタイミングや代打の起用など戦い方が大きく変わる。区切りを迎え、チームは野手の入れ替えを敢行する。二軍で結果を残し、一軍予備軍として待機してきた柳町と期待のルーキー・広瀬が昇格する見込みで、代わって野村勇が降格。好調ゆえに入れ替えが少なかったチームに、新風が吹き込まれる意義は大きい。

 28日の交流戦開幕ゲームは「王貞治DAY」と銘打たれた巨人戦(東京ドーム)。相手主催イベントではあるが、王会長の前で今季ワーストの4連敗を喫するわけにはいかない。文字通り、負けられない戦いに臨む。