長津田の鎮守として親しまれる王子神社で4月29日、例大祭の本祭りが行われた。

法被姿の近隣住民たちが大勢集まる中、同神社の社殿前では御前田、御前田西、中村の3自治会の神輿への御霊入が行われた。午前9時ごろ、それぞれの神輿が同神社を出発。参加者たちは威勢の良い「わっしょい、わっしょい」の掛け声と共に、街を練り歩いた=写真。

御前田自治会の神輿を担いだ福本時生(ときお)くん(小6)は「タオルを肩に置いて担ぎました。それでも肩は痛かったけれど、頑張りました」と話し、流れ落ちる汗を拭った。神輿の前を行く山車を引いた寺西凪(なぎ)さん(小2)は「去年も参加した。大変だけれど楽しい」と笑顔で話していた。

オーストラリアから留学中の男子高校生(16)は「文化と歴史に興味があって日本に来ました。オーストラリアには無いお祭りなので、参加できて楽しい」と語った。御前田自治会の河原忠彦会長は「子どもたちがたくさん集まってくれてうれしい」と話した。

この日、同神社では奉納演芸大会も行われ、お囃子やダンス、歌唱などが披露された。小野ともみ宮司は「盛大な演芸大会になった。地域の皆さまに感謝です」とした。