港南区、港南警察署、港南消防署の各分野の担当者が意見交換を行う「港南区3機関意見交換会」が17日、「サバスホール」で行われた。今年度初の開催で、新たに役職に就いた職員は初の参加。連携を深め、業務を円滑にすることを目的としている。

区役所、警察、消防はそれぞれ行政、治安維持、救急・防災防火を役割としているが、実際の現場では互いが顔を合わせて活動する場面も多い。そこで、3機関は昨年11月に「港南区3機関意見交換会」を初実施。災害対策部門や高齢者福祉部門、広報部門などに分かれ、それぞれの担当者がどのように連携を取り合うのかを確認した。その成果として、区が配信する「港南区安全・安心情報メール」に警察からの犯罪情報を詳しく盛り込めるようになるなど進展があった。

2回目となった今回は、今年度初の開催となり山口治彦消防署長、川合裕子副区長など新たに役職に就いた職員が初参加。名刺交換などを行った。また、担当部門別に分かれたグループディスカッションでは、高齢者に対する救急車の出動回数を減らすため、区と消防が協力した「健康体操」の普及活動ができないかや、警察にマンション高層階の鍵のかかった部屋に関する通報があった際に、高所作業のノウハウを持つ消防の協力を得てベランダから侵入することなどについて意見が交換された。

消防も83運動検討

冒頭、あいさつに立った栗原敏也区長が触れたのは「区民意識調査」について。「約8割が『今後も住み続けたい』としており、治安のいい街を期待されている。そのためには3機関の連携は重要」と訴えた。また、村野英明港南警察署長は「自分も市役所への出向歴がある。人脈、親交深めると業務にメリットがある」と力説。終了後には山口消防署長が、港南区が進める子ども見守り活動「港南ひまわり83運動」について、協力を検討する考えを示した。