歴史に名を刻む偉人たちは、型破りな個性を持つがゆえに、学校生活になじめないということが珍しくない。その代表的な例が、アメリカの発明王トーマス・エジソンだろう。わずか3カ月で小学校を中退。母ナンシーが教師役となり、家庭学習によってその才能を開花させる。だが、具体的にエジソンがどんなふうに勉強をしたのかは、それほど知られていない。

学校での勉強が苦手だった偉人たちは、どのように勉強したのか――。マネしたらヤバい勉強法から実際に使える独学術まで、偉人100人の勉強法をまとめた、著述家の真山知幸氏が上梓した『ヤバすぎる!偉人の勉強やり方図鑑』を一部抜粋・再構成し、その勉強法を紹介する。

初歩的なテキストをすべて自分で試したエジソン

「なぜ、うちの息子はもっと普通に育ってくれなかったのだろう?」

トーマス・エジソンのお父さんは、きっとそうため息をついたことでしょう。

落ち着きがないエジソンは、運河でおぼれかけたり、穀物倉庫のなかに落ちて窒息しかけたりと、トラブルを起こしてばかり。6歳のときには「ただどうなるか見たくて……」という理由で、自宅の納屋に火をつけたというから、もうメチャクチャ! 

実は、エジソンのとっぴな行動は好奇心のあらわれでしたが、周囲の大人たちには、それが理解できませんでした。

小学校の先生も、「なぜ空は青いの?」「1プラス1はなぜ2になるの?」と、そぼくな質問を繰り返すエジソンにはお手上げ状態。ダメ生徒として扱いました。