気温が急激に上昇し、各地で真夏日となる地域も急増。家庭でエアコンを使い始めた人も多いのではないでしょうか。これからの季節、命を守るためにも欠かせないエアコン。しかし電気代は軒並み値上がりし、“過去最高”とも…。電気代節約に必ず論争になるのが「冷房」と「除湿」の使いわけです。この2つの機能、どう使えば電気代は安く済むのか?家電のスペシャリストに効果的な使い分け方法を聞きました。
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エアコンの「冷房」と「除湿」のボタン。皆さんはどのように使い分けているんでしょうか…。
男性:「別に使い分けはそんなにしていない。
冷房なら冷房だけっていう感じやわ」
記者:「使い分け意識していますか?」
女性:「除湿の方が電気代かからないって
聞いたのでまだ除湿でいけるかなっ
て…」
別の男性:「除湿の方が電気が高いって
話を聞いたことがある。
でも実際わからないので…」
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人によって異なるエアコンの使い方…。「冷房」と「除湿」。どちらが電気代が安いのでしょうか?
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「冷房」と「除湿」電気代どっちが安い?家電のプロの答えとは…
家電のプロフェッショナル。富山市の家電量販店・100満ボルト富山布瀬店の斎藤健太さんに聞きました。(2023年7月取材)
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100満ボルト富山布瀬店 季節家電担当
斎藤健太さん:「冷房はもちろん使えば使うほど電気代に直結してきます。(冷房)に対して除湿自体は機種にもよるところがありますし、除湿の方式にもよるんですが、全体的に除湿の方が電気代は低いです」
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機種にもよりますが「冷房」よりも「除湿」の方が電気代が安く、梅雨時期のジメジメとした日には特に「除湿」が有効だといいます。
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100満ボルト富山布瀬店 季節家電担当
斎藤健太さん:「我慢がきかない暑さになると話は別ですけど、ちょっと蒸し暑いなってときに除湿してもらうと、そこまで冷房を使わなくても快適に過ごせるのではないかな」
斎藤さんが注目するのは、室温と湿度と体感温度の関係です。
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斎藤さんによりますと、
湿度10%につき体感温度は1℃上昇。
例えば、部屋の温度が25℃の場合。
湿度が30%だと、体感温度は28℃。
湿度が70%だと、体感温度は32℃に
なるということです。
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100満ボルト富山布瀬店 季節家電担当
斎藤健太さん:「湿度自体もおおよそ10%につき、体感温度1℃上がると言われてますので」「過ごしやすさは全く違ってくると思います」
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「弱冷房方式」と「再熱方式」
ただ、「除湿」には空気を冷やしながら除湿する「弱冷房方式」と室温を変えず除湿ができる「再熱方式」の2つがあり性能が異なります。
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100満ボルト富山布瀬店 季節家電担当
斎藤健太さん:「再熱除湿は空気を吸い込んだときに中で一度、温めてその後、冷やして元の温度で戻しますということなので、室温を変えずにやることができますので」「(再熱除湿)に対して弱冷房は内部が冷たくなって最終的に吸った空気よりも冷たい風が出ている仕様になるので、どうしても部屋の温度が変わります」
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コストを比べてみると、
設定温度を24℃にしたときの
1時間あたりの電気料金は、
弱冷房方式の除湿は4.1円。
再熱方式の除湿は14.9円。その差は3倍以上。
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「冷房」より「再熱方式の除湿」がコスト高
一方、冷房は11.0円。実は、冷房より再熱方式の除湿の方がコストかかります。
そのうえで、単にコストだけではなく、それぞれの機能を理解して目的によって使い分けることが重要だと斎藤さんは指摘します。
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また、最近では、メーカーによっては温度や湿度のバランスをAIが予測し「冷房」と「除湿」を自動的に切り替えるエアコンを導入したり、エアコンと合わせてサーキュレーターなどを使ったり、フィルターをこまめに掃除したりすることでも、電気代の節約につなげられるといいます。
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梅雨とこれからの夏本番。エアコンの機能を知ることで、効果的な冷却と電気代の節約にもつなげていきましょう。