私たちの生活に欠かせない電気。毎日、安全に安定して使うために必要な危険と隣り合わせの作業に密着しました。

「離隔確認よし!離隔確認よし!離隔確認よし!」

作業員が向かう先には、およそ11メートルの電柱。

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そして、そこに作られていたのは…「カラスの巣」です。

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カラスの巣は停電の原因になる場合があり、撤去が必要ですが、毎年、春先はカラスの繁殖期で3月から6月ごろは巣づくりが盛んになります。

おとといは、山形県中山町の電柱に作られたカラスの巣の撤去作業が行われました。

作業員の目線カメラで作業の様子を見てみると…。

目線カメラで見る、危険と隣り合わせの作業は…

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「離隔確認よし!充電取りつけ!充電取り付けよし!営巣撤去入ります!」

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危険と隣り合わせの作業。電流などに気を付けながら安全確認をして作業を進めます。

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高所作業車で近づき取れたのは、直径およそ60センチの巣。

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巣をよく見てみると、木の枝のほかに、マスクなど、人が出したごみも見受けられます。

こうした巣の材料が、電線に接触してショートを引き起こすため巣を撤去する必要があるということです。

また、こちらの写真のように、鉄製のハンガーが材料になることも多く、接触すると停電につながってしまいます。

撤去作業を行った東北電力ネットワークによりますと、巣が原因となった停電は去年県内で22件起きていて、今年はすでに12件発生しています。撤去作業は先月だけで430回も行われているということです。

そんな中、停電につながるような巣作りを防ぐためにこんな対策も…。

停電につながるような巣作りを防ぐ『カラスハウス』

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報告・松浦亜実「あちらの電柱の上にあるものは、カラスハウスと呼ばれるものです。停電の恐れがない場所に台をつくり、あえてカラスに巣をつくってもらおうという予防策になります」

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東北電力ネットワーク・村山祐也さん「4月〜ゴールデンウィークにかけてカラスの繁殖期ということで、カラスの巣を街中で見かけることがあると思うんですけれども、その際は、当社のネットワークコールセンターの方に情報をいただければと思います」

東北電力ネットワークでは、定期的にパトロールを行って巣を探していますが、もし、巣を見つけた際は、コールセンターに情報提供を呼びかけています。

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(東北電力ネットワークコールセンター0120ー175ー366)