女優の小松菜奈(28)、俳優の松田龍平(40)が25日、都内で行われた、映画「わたくしどもは。」(富名哲也監督、5月31日公開)の完成披露試写会に出席した。
小松は今年3月に第1子誕生を報告してから、初の公の場。退場の際、報道陣から「おめでとうございます」と声を掛けられた。小松は会釈し、笑顔で会場を後にした。
同作は佐渡島の金山跡地を舞台に、この地に眠る“無宿人”の墓からインスピレーションを得たオリジナル作品。記憶も名前もない男女の魂の物語。
撮影は約2年前、佐渡島にてオールロケで行われたという。松田は初共演の小松について、「船で島まで(行くんですが)、(小松は)カバン一つでフラッっと一人で(来ていて)。フットワークが軽くて、すごく清々(すがすが)しい人だなと思いました」と笑顔。「役とプライベートの隔たりが無い感じで、来た瞬間からカメラが回っていてもいいくらいの存在感で、すてきな人でした」と明かした。
小松は同作について、「小さい頃に死と向き合う中で不思議な体験をしたことがあって、その時に『自分が亡くなったら魂はどこに行くのか』、『自分は何に生まれ変わるんだろう』、『会いたかった人に会えるのかな』と思った事を思い出しました」としみじみ。松田は「死者の話ですが、見終わった後に、“死”に対して受け入れる心を持ってもいいんだなという気持ちにさせてくれる、ポジティブな映画だと思いました」と語った。