■新たな動き 反対団体が発足

富士山登山鉄道構想に反対する民間団体が会見を行った

 こうしたなか、新たな動きがありました。

 富士山登山鉄道構想に反対する民間団体が会見を行い、発足を宣言する事態となりました。

富士山登山鉄道に反対する会井上義景さん
「自動車、バス、排ガス対策ですかね。そういったものもEVですとか、どんどん交通の変化が起こる時代になってきておりますので、今の時点でそれを鉄道じゃなきゃ解決できないというのは、時期尚早ではないか考えている」

 地元の観光団体や富士山の山小屋などに所属する6人が結成。その顧問には、富士吉田市の堀内市長や市議会議員の名前もあります。

 「富士山登山鉄道構想反対」と書かれた自前のシャツを着て突然、会見場で話し始めた女性は、上小澤静江さんです。

 富士吉田市で生まれ育ち、去年、91歳で富士登山に成功した上小澤さんは、大金を投じる新たな開発には反対だといいます。

上小澤さん
「私は100歳まで登りたい。富士山を愛しています。もう腹が立って、黙っていられないのです。マイカー規制をしたら、CO2の心配もないし、そして登山者も規制しようと。そんな時に、なぜ電車を作るんですか。何千億ですか。大きなお金を使って無駄なことをしてほしくない」
山梨県 長崎幸太郎知事

 富士山のお膝元から吹いてくる鉄道構想への逆風。山梨県の長崎知事は、次のように話します。

長崎知事
「しっかりと関心をお寄せいただき、議論をやっていこうじゃないかという動きにつきましては歓迎いたします。他方で、もちろん賛成される団体もすでにあるわけですから、最適解を導き出していきたいと思う」

(「グッド!モーニング」2024年5月1日放送分より)