【MLB】レッズ 9−6 ドジャース(5月24日・日本時間25日/シンシナティ)

 「セーフでしょ!?」──懸命のアピールも実らなかった。ドジャースの大谷翔平投手はこの日の試合に「2番・DH」で先発出場。苦手としているレッズ先発のアシュクラフト投手に苦戦して、この日は5打数ノーヒットに終わったが第3打席で惜しい当たりがあった。

【映像】大谷翔平“異例”大絶叫アピールの瞬間

 ドジャースが1点ビハインドで迎えた4回表。2死走者なしの場面でベッツ内野手がセンターへのツーベースヒットを放ち、2死ながらランナーは二塁。一打出れば同点、ホームランなら逆転という場面で大谷に打席が回ってきた。

 フォーシームを投げず、微妙に揺れるアシュクラフトの投球に翻弄されてきた大谷はこの打席でも真ん中低めに来たスライダー、カットボールを見逃して0-2と追い込まれると、3球目にきた154キロのシンカーにスイングした。

 高くバウンドした打球は二塁側へと飛んで行ったが、そこには回り込んで守っていたショートのデラクルーズ内野手が。強肩で知られ、この日も逆シングルから爆速の送球で再三刺してきただけにこの位置からの送球では厳しいように思えたが、デラクルーズの送球と大谷の足はほぼ同時のタイミングで一塁へ。

 大谷も苦手としていたアシュクラフトからの初ヒットを狙い両手を大きく広げて内野安打をアピールしたが、判定はアウト。中継に拾われるほど大きな「セーフ!」という、大谷のものと思われる声も拾われたが、大谷の足とデラクルーズの肩という身体能力対決第二ラウンドはデラクルーズに軍配が上がった。

 惜しくもショートゴロになったとはいえ、見どころたっぷりなこの対決に視聴者は「デラクルーズの肩vs大谷の足」「俊足谷さん」「ギリギリ勝負に持ち込む大谷の足えぐいって」と、才能の塊同士の対決に満足したようなコメントが目立った。

(ABEMA『SPORTSチャンネル』)