<大相撲五月場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館

 勝ちたい気持ちが力士を焦らせたのか。幕下筆頭・天空海(立浪)と十両八枚目・伯桜鵬(伊勢ヶ濱)の一番では、3度の立ち合い不成立があった。行司の式守慎之助は、両力士に詰め寄り「落ち着いて」と厳重指導を行い、視聴者は「おいおい」「どうした?」など騒然となっていた。

【映像】実際の取組の様子

 1度目の立ち合いは両力士のタイミングが合わずに不成立。その後、呼吸を整え、再び式守慎之助から「待ったなし」の声が掛かったが、今度もタイミングが合わず、前に出てしまった天空海の張り手が伯桜鵬の頬に決まってしまった。伯桜鵬は土俵下へ落下してしまい、一方、式守慎之助は天空海に落ち着くように声を掛けていた。

 3度目の立ち合いでも、両力士の呼吸が合わずに不成立。天空海は勝ち越しをかけた一番、一方の伯桜鵬は休場したこともあり、ひとつでも白星を伸ばしたかったのか、気持ちに焦りが生まれたとも推測できる。ついに痺れを切らした式守慎之助は、両力士に詰め寄り、厳しい表情で「落ち着いて」と何度も呼びかけていた。

 4度目の立ち合いは成立。前に出た伯桜鵬の掬い投げが見事に決まり、伯桜鵬は5勝6敗4休、天空海は3勝4敗で今場所を終えた。3度にわたる立ち合い不成立で行司が力士に指導する一幕に、ABEMAの視聴者からは「なにこれ」「おいおい」「落ち着け」「早すぎ」などと様々な声が続出。一方で「これ勝ったら勝ち越しだもんな」「そりゃ気持ちも焦る」と力士の気持ちを代弁するコメントも寄せられた。
(ABEMA/大相撲チャンネル)