ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介! 今回は国内男子ツアー「関西オープン」が行われる名神八日市カントリー倶楽部(滋賀県)から。




国内男子ツアーは16日から「関西オープン」が開催される。火曜日は指定練習日で出場選手らがコースチェックにいそしんでいた。そのなかで日大メンバーの清水大成、木村太一、吉田泰基、新村駿の組に同行。そこでは“プチドラコン対決”が行われた。

開催されたのは11番パー5(516ヤード)の軽い打ち上げのホール。先陣を切ったのは、25歳の清水で318ヤード、2番手に同じく25歳の木村で、256ヤード。次に26歳の吉田が298ヤード、最後に23歳・新村の317ヤードだった。木村はミスショットではあったが、驚いたのは4人中2人が310ヤード越えということ。20代のパワーに圧倒された。

『1位は?』と聞くと、清水、木村、吉田が一斉に手を上げてピースサインやバンザイをしてその場は笑いにあふれる。一番年下の新村はこっそり“2”を表すVサインをした。学年は違えど、プロになってからも切磋琢磨し仲のいい日大陣の姿が微笑ましかった。

このプチドラコン大会は、第2弾も行われた。そこでは新村が320ヤード、清水が307ヤード、木村が297ヤード、吉田が279ヤード飛ばした。清水は「どヒールなんで!(笑)」、木村は「テンプラです!(笑)」、吉田は「シャンクです!(笑)」などと冗談を交わし合い大盛り上がり。新村はそんな先輩たちの姿に終始笑っていた。

試合では真剣な表情しか見られないが、練習日だからこそ見られる一面がここにあった。楽しそうなシーンばかりに見えるが、この日は大会開催前唯一の練習ラウンド日。ドラコンを行ったティイングエリアを離れると一気に真剣ムードそのもの。しっかりコース確認を行ない本戦に備えた。

驚異のパフォーマンスを見せてくれる男子ツアーの迫力は現地でしか味わえない。(文・高木彩音)


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