練習マットから打つとダフってもソールが滑ってミスが出にくいといわれるが、実際に芝から打つのとどれくらいグリーンに乗る確率が変わるかを調査した。その結果、プロは練習マットも芝もグリーンオンの数は同じ。アマチュアの鈴木さんはマットよりも芝の方がミスが出やすく、全体的にショートする球が多かった。


これについて飯沼プロはこう分析。「本来アイアンショットは、ソールが地面に当たる前にボールを捉えるもの。しかし、アマチュアはボールと地面を一緒に打っている人が多いですね。それでもマットはソールが滑るのでナイスショットになりますが、芝は抵抗があるのでわずかに減速しますし、ボールの1センチ手前に入ると確実にショートします。ボクはマットも芝もそれほど変わりませんでしたが、ややアッパー軌道で打つ鈴木さんは、ソールが滑るマットの方がミスが出にくかったです」。

またアマの鈴木さんは「マットだと多少ダフってもボールが飛んでくれるので安心して振れますが、芝から打つときは、きちんとボールに当てなければという思いから体が硬くなったり、当てに行くスイングになって、余計にミスが出たような気がします」とメンタル面の要因についても話してくれた。

「マットより芝の方が当たったときの抵抗が大きい分、ミスにシビアですし、特にアッパーに打つ人は差が出やすいですね」(飯沼)

プロ:飯沼大輔
いいぬま・だいすけ/1978年生まれ。2015年にプロ入りし、2017年に神奈川県オープン優勝。現在は「Accuracy Golf Studio」(千葉県)で代表を務めている

アマチュア:鈴木 忠さん
すずき・ただし/1969年生まれ。平均スコア96、ゴルフ歴23年、ドライバーのHSは40m/s。アイアンはややアッパー軌道で打ってダフリのミスが出る傾向がある

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