<ミズホ・アメリカズオープン 事前情報◇15日◇リバティ・ナショナルGC(ニュージャージー州)◇6675ヤード・パー72>

今大会終了後には非シード選手を対象に、現在の出場優先順位を見直す『第1回リシャッフル』が行われる。“準シード”ともいう位置づけで戦っている渋野日向子は、その対象者に該当。「リシャッフルはすごい気にしてしまうところではあるけれど、自分のやるべきことやショットに集中して頑張りたい」と意気込む。


同地から車でわずか20キロのコースで行われた先週の「コグニザント・ファウンダーズカップ」では、初日に「69」をマークしたが2日目に崩れた。出場3試合連続の予選通過とはならなかったが、「予選を通過した2試合や先週の初日は振り切れていた。もうちょっとリズムよく振れるようにしたい」と納得のいくショットの回数も徐々に増えてきている。

今週のコースからはニューヨーク・マンハッタンの街並みや自由の女神を望むことができる。プロアマは雨が降ったり止んだりの気まぐれな天気だったが、晴れれば14番パー3や最終18番からは自由の女神がかなりくっきりと見えるロケーションだ。

「きのう(火曜)インを回ってすごくいい景色のホールがあって“うおーっ”って思った。なかなか見られる景色ではないから、見られる余裕を持てればいいな」。景観美を楽しみながら、フェアウェイやグリーンがアンジュレーションに富み「リンクスっぽいイメージがある」というコースを攻略していく。

今大会では全米ジュニアゴルフ協会(AJGA)との取り組みにより、決勝ラウンドでジュニアとプロが同組でプレーする。「ジュニアの子たちにはすっごい貴重な経験。素晴らしいことだなと思うので、(一緒に)回れるように頑張りたい」。競技は違えど、オフにはソフトボールの小学生大会を開催するなどジュニアとの交流を大事にしている。米女子ツアー唯一のこのフォーマットは、週末行きへ、より気合を入れる理由のひとつにもなる。

現在のポイントランキングは10.475ptで133位。リシャッフルボーダーラインの80位(109.255pt)までは約99ポイントの差がある。もともとのカテゴリーの高さもあって80位入りを逃した場合でも夏場の大会にほとんど出られる見込みだが、アジアシリーズや終盤戦、そしてシード復帰に向けてもポイントを稼ぎたい。

「予選通過したいし、ポイントも稼ぎたいし、上位で戦いたい気持ちもある。だけど、一打一打に集中したい」。いまの“現在地”を受け止めながらも焦ることはなく、まずは課題とするショットに向き合う。(文・笠井あかり)


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