あんこときなこをこよなく愛する3人の目利きが選んだ、お取り寄せしてでも食べたくなるご当地おやつ。毎日ひとつずつ、合計66点の名品の数々を紹介します。

高知『西川屋(にしがわや)老舗』の「竹林寺羊羹」

ギュッと甘くて携帯可能な、お遍路歩きのお供。

江戸・元禄元(1688)年創業以来、明治まで土佐藩御用菓子司を勤めた四国でも指折りの老舗。この羊羹は江戸時代に、四国八十八箇所第31番札所の竹林寺で商いを許されたという店の歴史にちなんだ品。「円筒形で食べたい分だけカットするスタイルは、お遍路歩きにうってつけ。少し粘りのあるテクスチャーで密度もみっしり。舌の上に広がる豆の風味と濃厚な甘味が疲れを癒やします」(梅田)。賞味期限は常温保存で60日。1 本¥270、3本入り¥821、5 本入り¥1,361。注文はオンラインショップから。本店/高知県高知市知寄町1‒7‒ 2 088‒882‒1734 9:00〜19:00 無休 


あんこときなこをこよなく愛する、目利き3名。

梅田なお実 Naomi Umeda 和菓子ライフプロデューサー・デザイナー

「毎日が和菓子日和」主宰。幼い頃、母のおはぎに魅せられて以来の筋金入りのあんこ好き。47都道府県のローカル和菓子を訪ね、その魅力を発信するイラストコラム執筆、和菓子と人をつなぐイベントプロデュースなどを行う。

高 由貴子 Yukiko Ko 和菓子ジャーナリスト

スタイリスト、編集者を経たのち、和菓子好きが高じてあんころりん名義で開設したブログが人気となり、『東京いとしの和菓子─あんころりんのおやつめぐり』(ソニー・マガジンズ)発売。至高のおやつは杵つきのつぶ餡豆大福。

畑 主税 Chikara Hata 『髙島屋』和菓子バイヤー

『髙島屋』全店の和菓子売り場を担当し、47都道府県の和菓子店に精通する敏腕バイヤー。名店の若旦那たちが集う恒例イベント「旅する和菓子」が『新宿髙島屋』で2024年2月15日(木)〜19日(月)に開催された。きなこ愛も深し。

illustration : Tomoko Kuboi text : Yoko Fujimori (part of Hata), Yuko Saito (part of Ko), Mutsumi Hidaka (part of Umeda)
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