司法取引が成立した一方で…

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手の専属通訳を務めていた水原一平容疑者が8日(日本時間9日)、銀行詐欺などの罪を認め、有罪答弁を行う司法取引が成立したと米連邦検察が発表した。想像を絶する巨額が動いた事件。米スポーツ専門局は一連の騒動についてドラマ化の動きがあると報道。プロジェクトに関わる米記者は「物語の確信に迫るつもり」と語っている。

 司法取引の合意書によれば、水原容疑者は大谷の銀行口座から約1650万ドル(約25億6300万円)を違法に送金した銀行詐欺罪のほかに、新たに虚偽の納税申告書で410万ドル(約6億4000万円)の所得を申告していなかった罪を認めている。

 新たな罪状が明るみに出る中、米スポーツ専門局「CBSスポーツ」は「ドジャースのスーパースターと通訳イッペイ・ミズハラについてのTVドラマが制作準備へ」との見出しで記事を掲載した。

 本文では「ショウヘイ・オオタニは、7億ドル契約を結んだ際に自身もドジャースも夢見たものではない形でハリウッドの待遇を受けている。二刀流のスーパースターは、違法賭博の返済のために彼から約1700万ドルを盗んだ元通訳イッペイ・ミズハラについてのTVドラマの主題になる予定だ」と伝えられている。

 トニー賞受賞歴のあるプロデューサーのスコット・デルマン氏と、スポーツ賭博についての本の著者でもあるスポーツ・イラストレイテッドのアルバート・チェン記者が「まだ題名のないプロジェクトに関わる」という。

 記事内でチェン記者は「これはピート・ローズ以来のMLB最大のスポーツ賭博スキャンダルです。その騒動に最大のスターが巻き込まれた。我々は物語の確信に迫るつもりです。それは、信頼と裏切り、富と名声の罠です」と意欲を見せている。

(THE ANSWER編集部)