敵地ジャイアンツ戦に「2番・DH」で出場

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は14日(日本時間15日)、敵地サンフランシスコで行われたジャイアンツ戦に「2番・DH」で出場し、4回の第2打席に今季12号となる右中間本塁打を放った。打球速度113.4マイル(約182.5キロ)、飛距離446フィート(約136メートル)の豪快な一撃だったが、惜しくも名物の「スプラッシュ・ヒット」にはならず。米実況席では記念球を狙う意外な“ライバル”の存在に注目。「集める価値があるからね」と語っている。

 衝撃の一打だった。両軍無得点の4回先頭で打席に立った大谷。右腕ウィンの初球スライダーを強振すると、打球は右中間へ伸び、スタンド上段の通路へ飛び込んだ。右翼スタンド後方の海に飛び込むオラクル・パーク名物の「スプラッシュ・ヒット」とはならなかったが、駆けつけたドジャースファンは喜び、ジャイアンツファンはどよめき、そして沈黙した。

 大谷が打ったことがない「スプラッシュ・ヒット」の記念球ゲットを狙い、海上で構えていたファンはお預けを食らう形に。そんな中、米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の中継では、海で泳ぐ「アシカ」の姿をとらえていた。

 サンフランシスコの有名観光地・フィッシャーマンズワーフにはアシカが多く群生していることが有名で、オラクル・パークの周辺の海にもアシカがしばしば出没。それだけに“珍客”が画面に映ると、実況席も盛り上がった。

 実況ジョー・デービス氏「ウォー!」

 解説オーレル・ハーシュハイザー氏「オオタニのボールを探しているんだ」

 デービス氏「フフフ」

 ハーシュハイザー氏「集める価値があるからね。今回は海まで届かなかったけど」

 アシカまでもが期待を寄せる(?)大谷の「スプラッシュ・ヒット」。ジャイアンツとの3連戦最終戦となる15日(同16日)の試合で見ることはできるか。

(THE ANSWER編集部)