5月25日、2024年F1第8戦モナコGPの予選がモンテカルロ市街地コースで行われ、モナコ出身のシャルル・ルクレール(フェラーリ)が自身通算24回目となるポールポジションを獲得した。

 2番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手にカルロス・サインツ(フェラーリ)が続いた。 角田裕毅(RB)は今季6度目のQ3進出決めて8番手となった。

 伝統的なモンテカルロ市街地コースを舞台に開催される第8戦モナコGP。26日に行われる決勝のスターティンググリッドを決する予選は、現地時間16時(日本時間23時)にスタートを迎えた。

■Q1:ペレスが18番手でQ1敗退

 気温21度、路面温度48度という快晴のコンディションで開始された18分間のQ1。残り10分というタイミングで2アタック目に臨んだピアストリが1分11秒881をマークし、真っ先に1分11秒台に突入する。続いてメルセデス勢の2台、フェルスタッペンらが1分11秒台入りする。

 各車がタイムを出してくるセッション中盤、そして終盤を迎えてもセルジオ・ペレス(レッドブル)は満足なアタックができず。残り5分を切り、Q2進出が際どい15番手でセッション終盤を迎えた。

 そんななか、地元戦を迎えたシャルル・ルクレール(フェラーリ)が残り4分30秒というタイミングで1分11秒653をマークし暫定トップにおどり出る。ただ、その直後にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が1分11秒492でルクレールからトップの座を奪う。

 一方、2022年のモナコGPウイナーでもあるペレスは、アタックを重ねてもタイムが出ず、そのままチェッカーを迎えてしまう。Q1最速はラッセルとなり、2番手にピアストリ、3番手にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続いた。RBの角田は13番手、リカルドは11番手でQ2進出を決めた。

 Q1敗退は16番手フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、17番手ローガン・サージェント(ウイリアムズ)、18番手ペレス、19番手バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)、20番手周冠宇(キック・ザウバー)の5台となった。

■Q2:ノリスが最速。ガスリーが5番手

 続く15分間のQ2。Q1では鳴りを潜めていたフェルスタッペンが早々に1分11秒196をマークし暫定トップに浮上。その直後には角田がこの時点でのセクター2全体ベストを更新し、フェルスタッペンから0.061秒差の1分11秒257で続く。

 その後、一時はサインツがトップに浮上するが、続けて2度目のアタックに入ったフェルスタッペンが1分11秒019をマークしトップの座を守る。

 残り5分を切ると、各車Q2で2セット目ソフトタイヤを投入。ピアストリが1分10秒756を叩き出しフェルスタッペンから暫定首位の座を奪う。

 さらにルクレール、ラッセルらがフェルスタッペンのタイムを越えて1分10秒台入りすると、残り3分というところでランド・ノリス(マクラーレン)が1分10秒732を叩き出しトップに浮上。2番手にピアストリとなり、マクラーレンがワンツーとなる。

 ただ、フェルスタッペンがラストアタックでピアストリを上回って2番手に浮上、トップのノリスから0.013秒差でチェッカーとなった。一方、角田は最終盤に再度アタックに臨み1分11秒106をマーク、9番手で今季6度目のQ3進出を決めた。

 なお、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)が5番手、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)が10番手で、それぞれ今季初Q3進出を決めている。

 Q2敗退は11番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、12番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、13番手リカルド、14番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、15番手ケビン・マグヌッセン(ハース)の5台となった。

■Q3:フェルスタッペンが壁にヒット。ルクレールがPP獲得

 ポールポジションを決める最終Q3は12分間。序盤、ノリス、ガスリー、アルボン、角田の4台はユーズドタイヤでコース入り。そんななか、ルクレールが1分10秒418をマークして暫定首位におどり出る。

 各車Q3最初のアタックを終えた時点でのオーダーはルクレール、ピアストリ、フェルスタッペン、サインツ、ラッセル、ノリス(ユーズド)、ハミルトン、ガスリー(ユーズド)、角田(ユーズド)、アルボン(ユーズド)となった。

 他車がピットに入るなか、ニュータイヤに履き替えたアルボンはただ1台、タイヤ交換直後にコースに戻り1分10秒948をマークすると暫定7番手に浮上した。

 アルボンがアタックを終えたタイミングで残る9台がコースへ。そんななか、フェルスタッペンはアタックに入った直後のターン1でガードレールにわずかにヒット。最終アタックに入れずに終わるというまさかの展開に。

 一方、ルクレールは1分10秒270までタイムを上げる。そのままルクレールのタイムを超える車両は現れずチェッカーを迎え、ルクレールが地元でキャリア通算24度目、モナコでの3度目のポールポジションを獲得した。

 2番手にピアストリ、3番手にサインツ、4番手にノリスが続き、フェラーリとマクラーレンが前方2列を占めた。以下、5番手ラッセル、6番手フェルスタッペン、7番手ハミルトン、8番手角田、9番手アルボン、10番手ガスリーとなった。

 2024年F1第8戦モナコGP、78周の決勝は26日の日本時間22時(現地時間15時)にスタートを迎える。伝統のモナコ・モンテカルロを制するのは、どのドライバーとなるだろうか。