◆ 「どうやって1点を取るかっていうのが」

 DeNAが巨人に僅差の惜敗。北陸での連戦の初戦を落とした。DeNA先発のアンソニー・ケイは、2回に岸田行倫に今季1号2ランを許したものの、その後は力強いストレートを武器に6回まで好投。バトンを受けた徳山壮磨と山﨑康晃も無失点で切り抜けた。しかし打線は昨年も5杯を喫した山﨑伊織に7回1失点と手を焼き、続く船迫大雅と抑えのアルベルト・バルドナードの前にランナーは出したがホームは踏めなかった。

 DeNAにとって1点が遠かったゲームに、14日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMC務めた高木豊氏は「ちょっと腹が立つというか、もうちょっとなんかできんかなっていうね…」とDeNAの作戦面に大苦言。具体的に「2回の攻撃でね、防御率が1.51のピッチャーが投げてる。で、下位(打線)に行くとはいえ、ここで自由にいったんでは、僕は1.51のピッチャーって打ち崩せないような気がしてならない」と2回表、無死一・二塁から7番山本祐大がライトフライ、8番森敬斗がショートゴロ、ケイが四球を選びながらも1番蝦名達夫がレフトフライで無得点の場面に言及すると、この日解説として出演した館山昌平氏も「やっぱり何かいろんな作戦を練っていったりとか、あとは打球方向を徹底していかないとなかなか難しいですよね」と同意。

 さらにまだ納得のいっていない高木氏は「ノーアウトでランナーが一塁で出たんです。でも何もできずに終わったんです。だから問題点はやっぱこういうところかなっていう風に思うんです」と最終回に筒香嘉智が四球で出塁したが、佐野恵太が空振り三振、山本祐大はレフトフライ、代打の桑原将志も空振り三振とランナーを進めることすらできなかったケースに憤慨。

 もう一人の解説者・斎藤雅樹氏も「やっぱりランナーを進めるなり、どうやって1点を取るかっていうのが色々あった方がね」と同調した。また高木氏は「打線には自信があるんでしょうけれども、もう少し細かくやったら、もっと勝つことに近くなるんじゃないかなっていうような気がするんですよね」と最後まで作戦面の見直しを訴えていた。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』