◇4日 ヤクルト7―7中日(神宮)=延長12回

 中日・柳裕也投手は先発で今季最短となる1イニング2/3を5安打4失点で降板。立ち上がりから制球が定まらず、初回に2四球を与えると、2回には2死一塁から投手のサイスニードから4連打を浴び、ここでベンチからタオルが投げ込まれた。

 異例の光景もあった。初回、連続四球で招いた2死一、二塁の場面で、立浪監督が直接マウンドへ右腕を激励に訪れた。30秒ほど言葉を聞いてから打者と対峙(たいじ)した右腕は続くサンタナを中飛に打ち取ったが、次のイニングに崩れた。

 立浪監督は初回マウンドに赴いた理由について「明らかに逃げの投球になっていたのでね。『逃げたら余計やられるぞ』と」と明かし、「本人も分かっていると思いますけど、開幕投手を務めたのだからナインに見せてもいけない。マウンドに上がったら本人が開き直ってやるしかない。その辺はまた次考えてやってもらいたい」。右腕に強く奮起を促した。