◇6日 春季近畿地区高校野球大阪府予選準々決勝 大阪桐蔭1―2大阪学院大高(大阪シティ信用金庫スタジアム)

 今春センバツ8強の大阪桐蔭は、大阪学院大高に逆転負けし、大阪8強で敗退した。プロ注目の最速154キロ右腕でエースの平嶋桂知投手(3年)が、1点リードで迎えた9回に守りのミスも絡んで同点にされると、暴投で決勝点を与えた。準々決勝での敗退は2019年の春以来となった。

 「平嶋はしっかりと良く投げたと思いますが、あのへんで踏ん張れないので、まだまだやることはたくさんあると思います」と西谷浩一監督(54)は振り返る。

 センバツ時とはメンバーも打順も大きく変わった。4番だったラマル・ギービン・ラタナヤケ内野手(3年)が体調不良のためメンバーから外れており、3番の徳丸快晴外野手(3年)は故障明けとあって、6番に下がった。プロ注目の俊足巧打で強肩の境亮陽外野手(3年)が1番から3番に変わり、4番を務めた吉野颯真内野手(2年)が6回に左中間へ先制適時打を放った。しかし、内野へのライナーで2度併殺を奪われるなど、7安打を放ちながら相手左腕の前川琉人投手(3年)の緩急をつけた投球を崩せなかった。

 「当たり前ですが、守りをしっかりしないといけないですけど、攻撃もきょうはダメでした」と西谷監督。今大会も勝ち抜き、優勝校が出場する近畿地区大会も含め「公式戦を多くやりたかったのが本音。今メンバーから外れている者が近畿大会のメンバー入りというチャンスを逃したので、みんなガッカリしていると思います」と話す。昨夏は履正社に大阪決勝で敗れており、2年ぶりの夏の甲子園出場に向け、攻守両面にわたってレベルアップに取り組む。