◇7日 中日0―2巨人(バンテリンドームナゴヤ)

 苦しいチーム状況を見事に救った。巨人の山崎伊織投手が、今季初、自身2度目の完封勝利で、今季無傷の3勝目を挙げた。

 「ピッチャーの一番の仕事だと思うし、すごいうれしいです。また次も頑張ろうと思います」。完封を成し遂げたことに、笑顔でこう語った。

 チームの連敗を2で止め、負ければ約1カ月ぶりとなる借金転落の危機を救った。しかも守護神・大勢が離脱した中、リリーフ陣も休ませることができた。そして、打線も得点力不足に苦しんでいる中、我慢比べの展開で粘り抜いた。

 1回に1番・大島を四球で出したのをはじめ、先頭打者は4度出した。それでも失点は許さなかった。「辛抱強く1個ずつアウトを取っていけたのが良かった」。これで中日戦は今季2勝目、通算でも2022年の1軍デビューから9試合に登板し、無傷の5勝という抜群の相性だ。

 「伊織につきますね」。笑顔の杉内投手チーフコーチは、試合前の山崎伊とのやりとりを明かした。「今日はあいつ、1人で投げるって言っていたから。有言実行です」。完投宣言していた右腕は、会心の完封で勝利をもたらした。