【川上憲伸の目】◇8日 中日1―4巨人(バンテリン)

 巨人のドラフト1位新人、西舘勇陽投手が4点リードの8回に4番手で登板。1番から始まる中日の攻撃を三者凡退で封じた。

 大島を153キロ直球で空振り三振に仕留めると、続く代打・岡林はスライダーを打たせて三ゴロ。福永には3ボールから真っすぐを続け、最後は153キロで空振り三振にねじ伏せた。

 西舘は開幕からセットアッパーとして10試合連続無失点&ホールドを記録。中日・田島に並ぶ新人の連続最多ホールド記録をマークしたが、4月末に2試合連続でリリーフに失敗。その後、4日の阪神戦(東京ドーム)でホールドをマークすると、この日で2試合連続無失点となった。

 本紙評論家の川上憲伸さんは「ボールは一級品。ストレートは伸びるし、切れも、力もある。さすがドラフト1位」とうなった。一方で、「ストレートを投げる際は腕が顔の近くを通るが、スライダーの時は大きく曲げようとして腕が伸びるので顔から離れる。打者には全く違うように見えていると思う」と変化球を投げる際の癖を指摘。「そこを全く同じように投げられるようになれば、もっと良くなる」と期待を込めて語った。