IPS 開幕大会 ジェントルマン第2戦 プロ第1、2戦=東京中日スポーツ後援 12日

富士スピードウェイ(静岡県) ペン=田村尚之 カメラ=多賀まりお

 2020、21年を連覇した福住仁嶺(キーパー号)が、“復活”をアピールする連勝。2番グリッドの第1戦で鮮やかな逆転を飾ると、続く第2戦は一気に逃げ切った。

 「課題だったストレートの伸びも改善され、(クルマは)良い時の感触に戻りつつある。久しぶりの連勝。やっぱりうれしいね」。モヤモヤの2年間を払拭する好ダッシュに、表情も明るい。

 今季は、メインの戦いでホンダからトヨタに移籍した。ルーキーレーシングで戦うスーパーGTは2戦を終え、不運もあってランク11位。KCMGに所属するスーパーフォーミュラ(SF)は、3月の開幕戦で6位に入った。「チームに恵まれて、移籍したことを感じていない。個人的なパフォーマンスにも満足している」と新天地をエンジョイする。

 次週は大分県のオートポリス(AP)でSF第2戦(19日決勝)を控える。「福岡に住んでいるので、APは地元。家族も応援に来るし、チームのためにも、みんなに笑顔を届けたい」。IPSの勢いを駆り、3年ぶりとなるSF表彰台の真ん中を狙う。