ボクシングのWBOアジアパシフィック(AP)ウエルター級タイトル戦兼東洋太平洋同級王座決定戦(16日、東京・後楽園ホール)の前日計量が15日に東京都内で行われ、WBOAP王者・佐々木尽(22)=八王子中屋=が66・4キロ、挑戦者ジョー・ノイナイ(28)=フィリピン=が66・1キロでクリアした。海外風にショーアップした会場で計量を終えた佐々木は「テンションめっちゃ上がります」と目を輝かせた。

 16勝(15KO)1敗1分けと高いKO率を誇り、激戦のウエルター級でWBO4位をはじめ主要4団体すべてで世界ランク9位以内に入る。3団体統一同級王者クロフォード(米国)がスーパーウエルター級に転じるため、一気に王座決定戦の声がかかる可能性もある位置だ。「年内に世界戦? それが目標です。いま世界戦をやっても勝てる選手がいる。スタニオニス選手(WBAレギュラー王者、リトアニア)やバリオス選手(WBC暫定王者、米国)は相性がいい。やったら面白い試合になると感じています」と力強かった。

 昨年の米国合宿で左肩を痛め10カ月のブランクをつくった。「自分の中に潜んでいるライオンが戦いに飢えている。明日それが爆発しちゃうと思います。目標は3回以内に倒したいです」と早期KOを宣言した。

 挑戦者ノイナイは2019年のWBOAPスーパーフェザー級タイトル戦でロンドン五輪銅メダルの清水聡(大橋)のあごを骨折させてKO勝ちした強打者で、通算23勝(11KO)3敗2分け。当時から3階級上げているが、佐々木は「油断は全くしていないです。左が危ないので」と気を引き締めた。