ボクシングの志成ジムが15日、東京都内で会見し今月プロテストに合格し同ジムに所属したアマチュア・アジアジュニア選手権王者の吉良大弥(20)が6月27日に東京・後楽園ホールのスーパーフライ級6回戦でプロデビューすると発表した。対戦相手は5勝(3KO)2敗のコムサン・カエウルエアン(18)=タイ。2戦目以降はフライ級を主戦場にしていく予定だ。

 同ジムを選んだ理由を「東農大1年の時に、大学の先輩でもある井岡さん(一翔、WBAスーパーフライ級王者)のスパーリングパートナーでジムに来て、その1年後ぐらいに井岡さんに直接『一緒にやらないか』と声をかけてもらって志成ジム入りを決めました」とした。

 パリ五輪も目標にしていたが、「予定していた階級でパリ五輪代表が決まって、目標の五輪出場がなくなったタイミングだった。もともとプロ志向が強かったのもあって、すぐ気持ちが切り替わりました。何でもできる、お客さんに面白いと思ってもらえる選手を目指します」とした。

 奈良・王寺工高で総体、選抜大会も制し、世界ユースでも5位と抜群の実績を誇る。今月末から井岡とともに米国ラスベガスでスパーリング合宿を行ってデビュー戦に備える予定だ。