陸上の世界選手権で、男子100メートルで2大会連続入賞したサニブラウン・ハキーム(25)=東レ=が16日、東京都内で取材対応。男子100メートル日本記録保持者の山縣亮太(31)=セイコー=がパリ五輪への挑戦を断念したことを受け、元日本記録保持者のサニブラウンは「2人とも絶好調の状態で走れたり、チームでリレーでバトンつなげたりするとよかった」と残念がった。

 ともに男子短距離界を引っ張ってきたが「山縣さんと代表がかぶったのが東京五輪ぐらいで、(調子が)入れ違うような感じだった」と振り返った。山縣が2021年6月に日本記録を樹立した一方、同時期にサニブラウンはヘルニアに苦しんだ。今季は山縣が脚の違和感に苦しみ、サニブラウンは好調な出だしとなっている。