◇22日 ソフトバンク12―0楽天(京セラドーム大阪)

 負のスパイラルが止まらない。楽天が首位・ソフトバンクを相手に、2試合連続の2桁失点&零封負けを喫した。2試合通じて計33失点は球団ワースト。今季最長の4連敗となり、借金も今季ワーストの7に膨らんだ。

 今江監督は「同じ負けでも負け方が良くない。ズルズルいくというか。今まで粘り強く戦ってきたことを忘れてしまいそうな雰囲気になる」。今季初めて試合直後に緊急ミーティングを開き、選手らにハッパを掛けた。

 前日(21日)のソフトバンク戦(みずほペイペイ)で「0―21」の歴史的な惨敗に見舞われ、この日も先発した2年目右腕・荘司康誠投手(23)が1回に山川に先制3ランを浴びるなど自己最短の1/3イニングで5失点KO。救援陣も崩れて計12得を献上した。

 チームは球団創設1年目の2005年3月27日のロッテ戦(千葉マリン)に球団ワーストの「0―26」で大敗。その翌日の試合で6失点しており、2試合で32失点。それがこれまでの球団ワースト記録だった。

 試合を台無しにした荘司も「自分の実力不足。それだけです」。指揮官からは2軍落ちを即座に通告されたが、打線も19イニング連続で無得点。仙台に戻った後は24日からリーグ2位の日本ハムと対戦する。今江楽天は果たして、打開策を見いだせるか―。