◇24日 東都大学野球春季リーグ戦 中大2―1青学大(神宮)

 中大が青学大に2―1で競り勝って、2019年秋以来の優勝に王手をかけた。3番の繁永晟内野手(3年・大阪桐蔭)の先制打などで序盤にリードを奪い、先発の山口謙作投手(3年・上田西)ら4投手をつないで逃げ切った。3連覇に王手をかけていた青学大は開幕8連勝のあと3連敗で、あとがなくなった。

 負ければV逸だった中大が王手をかけた。

 今季初めて1番に起用の皆川が1回、左翼線二塁打で先制攻撃ののろしを上げると、送りバントの後にリーグ首位打者を争う3番の繁永が左翼フェンス直撃の適時打を放った。

 「クリーンアップを打っている以上、こういう場面で決めないといけない。ひと振りで決められてよかった」。リーグトップを快走の11打点目。今季4勝の児玉のスライダーをたたいた。

 3回は、9番の山本の四球を足掛かりに上位打線がつないで追加点。打線がつながれば投手陣もつながった。山口から、今村、三奈木とリレー。1点差とされた9回2死二塁は、5連投の岩城が、侍ジャパンも経験した西川を浅い右飛に仕留めた。1失点で継投を主導した山口は「来週も大事な試合なので、みんなでしっかりつなぎたい」と、28日に組まれた青学大との大一番へ力強く語った。亜大2回戦から「白星」もつないで4連勝。清水達也監督(59)は「つながってますね。つながる、が今年のチームのスローガン」と選手たちをたたえた。