◇24日 中日2―5ヤクルト(バンテリンドームナゴヤ)=延長10回

 難敵相手に執念のつなぎで勝利をつかみ取った。ヤクルトは延長10回に中日の守護神マルティネスから3点を奪取。21試合で防御率0・00だった右腕に今季初めての土を付けて連敗を5で止めた。

 「そんなに連打を打てないピッチャー。四死球を絡めて。100点の攻撃じゃないですか」

 高津監督が目を細めた攻撃は先頭・長岡の右前打から畳みかけた。武岡が犠打で送ると村上は申告敬遠。セーフティーバントの構えで揺さぶって死球を受けた岩田はガッツポーズで一塁に駆け出した。その後は2死満塁から西川が押し出し四球を選んで勝ち越し。さらに代打・川端の内野安打で2点を奪い、竜の絶対守護神をマウンドから引きずり降ろした。

 1回に村上のセ・リーグトップを快走する12号2ランで先制。8回に追いつかれた不穏な気配を一気に吹き飛ばした。「みんなすごく我慢して忍耐強く一生懸命頑張っている」。ナインをねぎらった指揮官は「また明日も勝てると信じています」と力を込めて球場を後にした。