◇25日 東京六大学野球 明大2―0法大(神宮)

 逆転優勝の可能性を残す明大が法大に2―0で先勝した。高須大雅投手(3年・静岡)が7イニングを無失点で今季3勝目。規定投球回にも到達し、法大の篠木健太郎投手(4年・木更津総合)と防御率トップで並んだ。優勝争いは、最終週で対戦する早大と慶大、そして明大に絞られている。

 シーズン途中から先発陣に加わった明大の192センチ右腕、高須が7イニングを5安打3四死球で無失点、防御率1・44、3勝でともにリーグトップタイに立った。ドラフト候補の法大・篠木に投げ勝ち「1点を争う投手戦と思って投げた。ストレートで勝負できるようになったのが一番の成長」。角度がある直球と落ちる球で快投した。

 静岡県磐田市生まれで小学校時代は中日Jr.で、ジュニアトーナメント決勝では6イニングを無失点で日本一に貢献した。静岡高時代は5番を務めるなど打撃センスもあり、5回には追加点につながる左前打をマーク。3回無死二塁は送りバントを失敗したが、田中武宏監督(63)は「もともとバッティングはいい。バントではなくて打たせれば良かったかも。ピッチングは身長ぐらい伸びた」と笑った。エース候補の右腕は「ドラフト1位でプロに行くのが目標」と大きな夢も語った。