◇25日 ウエスタン・リーグ 中日1―4広島(可児)

 中日の梅津晃大投手(27)が25日、ウエスタン・リーグの広島戦(可児)で2軍降格後、初めて先発。7イニング2失点で6回途中まではパーフェクトに封じた。再昇格を目指す右腕が、基本に立ち返った投球で再出発した。中日は1―4で敗れた。

 再出発にふさわしい投球だった。「力で押すよりかは、ラインだけを出してゾーンで勝負することを意識しました。無駄な力みがなかったです」

 最速151キロの直球に変化球を織り交ぜ、6回途中までは完全投球。2死から安打と四球で一、二塁のピンチを招いたが、田村を左飛に仕留めた。7回は2死一、三塁から韮沢に同点適時打を許すと、続く内田の打席で5球目のフォークがワンバウンド。暴投で勝ち越しを許したものの、7イニングを2失点にまとめた。「降格した時は5回を投げきれなかった。試合をつくることを目標にまとめることができたと思います」と収穫を得た。

 今季は1軍で登板間隔を空けながら5試合に先発も、ここまで1勝4敗。16日の阪神戦(バンテリンドームナゴヤ)で3イニング0/3を6失点の結果に終わり、2軍降格が決まった。「下半身を使ったり、(体の)向かっていく方向を意識したり、基本的なことを一から見直しました」。この日は向き合ってきた課題を着実にこなした第一歩だった。

 もちろん、好投すべき場所は1軍の舞台。「また呼んでもらえるように自分でアピールしていきます」。今は力を蓄えるのみだ。