◇25日 女子ゴルフ  リゾートトラストレディス第3日(兵庫県三木市、関西GC)

 藤田かれん(23)=ライク=が1バーディー、ノーボギー71のゴルフで通算9アンダー、3位を死守。首位と3打差から自身初の最終日最終組を回る。逆転でのツアー初優勝へ向け、全集中だ。12アンダー首位は金沢志奈(28)=クレスコ=、1打差の11アンダー2位に岩井明愛(21)=ホンダ=が続き、8アンダー4位に小祝さくら(26)=ニトリ=、政田夢乃(23)=なないろ生命=ら5人が並んでいる。

 初体験の最終組。藤田かれんの9番ホールにこの日一番のピンチが訪れた。セカンドショットをグリーン左のバンカーのさらに左のラフに打ち込んだ。

 「ピンまで25ヤード。手前エッジに2クッション入れなければいけないアプローチでした。完璧でした」。想定していた2メートルのパーパットをしっかり沈め後半へ進んだ。

 10番パー5ではピンまで240ヤードを2オン。5メートルのイーグルチャンスは「入れたかった。惜しかった」と悔しがったが、2パットのバーディーを奪った。「久しぶりにボギーフリーで回れた」と充実感を漂わせた。

 「苦手のアプローチが本当によくなってきた。そのぶんショットを攻めていけたり、恐怖心を持たずに寄せができる」という。2021年のプロテストに竹田麗央や桜井心那、川崎春花、尾関彩美悠らとともに合格したが、レギュラーツアーはこれが通算19試合目。今季QTランク3位で前半戦出場権を獲得し「ツアートーナメントの会場はコースで練習できるし、練習環境抜群。自分に自信がなかったぶん、邪念が入って打ち切れなくてショート…が多かったけど、最近はクリーンに考えられるようになりました」と自身の成長を実感している。

 第2戦の明治安田レディスでは2位。前週のブリヂストンレディスでは7位。もう臆するところはない。「明日も集中して回りたい」と、静かに勝利を狙う。