ラグビーのNTTリーグワン1部プレーオフ決勝の前日会見が25日、決戦会場となる東京・国立競技場で開かれた。2季ぶりの優勝を目指す埼玉(レギュラーシーズン1位)の坂手淳史主将(30)と、初めて決勝に進んだBL東京(同2位)のリーチ・マイケル主将(35)が抱負を語った。

 リーチは2015年、19年のW杯2大会で日本代表の主将を、一方の坂手も22年に代表主将を務めた。日本代表ではリーチが先輩格。だが、国内大会での立場は逆だ。過去3年間で2度優勝している埼玉に対し、BL東京はトップリーグの東芝時代の09年度を最後に頂点から離れている。埼玉には15年度のプレーオフ決勝から9連敗中だ。

 リーチは「僕らはアンダードッグ(弱い側)だけど、必ず勝つというマインドセットで戦いたい。人生で1回も優勝していないし、このチャンスにゼッタイに優勝したい」と意気込めば、坂手も「警戒するのはリーチさんです。大好きだし、リスペクトしているけれど、明日はたたきつぶしたい」とやり返す。

 敬意に満ちた闘志が交錯した前日会見。リーチの執念が実を結ぶか、坂手の自然体が勝利を呼ぶか。