◇26日 第91回日本ダービー(G1・東京・芝2400メートル)

 勝ったダノンデサイルのオーナー、(株)ダノックスの野田順弘さんは「夢のようです。私もこれまで馬主を20年ほどやっていますが、こんなに感激を受けたのはありませんね」とダービーオーナーとなったことを喜んだ。皐月賞は右前跛行で、レース直前で競走除外となった。京成杯を勝ち、満を持して送り出したはずがまさかのアクシデント。あれから約1カ月半、世代最高峰を決めるレースでの鮮やかな復活劇で、喜びも増した。

 これまで所有馬のダービー最高着順は19年ダノンキングリーの2着だった。勝利を意識した瞬間は「4角を回って、100メートル手前でも脚がしっかりしていたので、あのとき、あっ、と思っていけるなと。まだまだ感動と感激が続いて、高ぶった気持ちでいっぱいです」と言葉を続けた。これからは、追われる立場となるが「今後は調教師と相談しながら決めていきます」と話した。