◇26日 第138回目黒記念(G2・東京・芝2500メートル)

 問答無用の末脚がさく裂した。伏兵が台頭した直前の日本ダービーとは対照的に、古馬伝統の一戦は1番人気のシュトルーヴェ(騸5歳、美浦・堀)が、直線だけで前をまとめてねじ伏せた。

 前走の日経賞を勝った余裕も手伝って、堂々としたレース運びだった。スタートをゆっくり出ると、内に入れられて、後方でがっちりと脚をためた。アクションがあるのは直線へ向いてから。大外に持ち出され、モレイラがGOサインを出すと、待ってましたとばかりに上がり3F32秒9と、メンバー中一番の切れ味を発揮し、重賞連勝を飾った。

 今回初めて手綱を取った鞍上は「全体的にレースの流れは遅かったが、後方で我慢が利いてリズム良く回って来られた。直線は素晴らしい瞬発力を見せてくれた」とその決め脚を絶賛。これで3勝クラス、日経賞、目黒記念と3連勝とした。モレイラは「前走がG2勝ちで、これで3連勝。この先さらにステップアップできそう。いいポテンシャルを感じます」と先々の活躍に太鼓判を押した。

 本格化を感じさせる充実一途の5歳。これからどこまで連勝を伸ばすか。東の新星の今後に注目だ。