◇26日 男子ゴルフ ミズノオープン最終日(岡山、JFE瀬戸内海GC)

 2日目から首位の木下稜介(32)=ハートランド=が71で回り、通算12アンダーで2021年以来3年ぶりのツアー3勝目を挙げた。欧州ツアー参戦前最後の試合となった桂川有人(25)=国際スポーツ振興協会=も71で、3打差の3位。ともにメジャー第3戦、全英オープン(7月18〜21日、ロイヤル・トゥルーン)の出場権を獲得した。

 次週から欧州ツアーに主戦場を移す桂川が、出発前日に全英出場権を獲得した。18番パー5は第1打を左池に曲げてがっくりと膝を折り、3打目もグリーン右バンカーに入れたが、執念を見せたのはそこから。3メートルほどのパーパットを慎重に決めた。2026年までの欧州ツアー出場権を得たISPS欧州・日本トーナメント(4月)最終日の、神懸かり的プレーを再現するような集中力だった。

 欧州のシード権はあっても、ポイント争いの配点が大きいメジャーの全英出場権はなかった。現地でポイントを稼いで出場を狙うつもりだっただけに、笑顔が止まらない。「今週は、ずっと全英を意識して頑張った。最後にいいパーを決めることができ、自信を持って行ける。欧州でも一番上を目指したい」

 欧州でシーズン終了時点でポイントランク上位にいれば、翌年は米ツアーにも転身できる。最後のパットの手応えを胸に、27日に最初の闘いの地・ドイツへ向かう。