2024年12月20日全国公開

 漫画家の中村光氏による人気ギャグ漫画『聖☆おにいさん』が初めて実写映画化されることが9日、分かった。2024年12月20日の全国公開が決定し、実写ドラマに続き俳優の松山ケンイチと染谷将太がダブル主演を務めることも発表された。

“神の子イエス”と“仏の悟りを開いたブッダ”が東京・立川の風呂なし6畳一間アパートでふたり暮らしをしながら下界でバカンスを満喫している日常を描く――そんな大胆で斬新な描写で、今や原作累計発行部数1700万部を超える異色のギャグ漫画『聖☆おにいさん』(著:中村光氏/講談社『モーニング・ツー』連載中/既刊21巻)。

 イエスとブッダという組み合わせ。そんな2人のスタイルはTシャツとデニム。題材もさることながらあまりにもユニークで唯一無二の描き方はまさに日本ならではの革命的ギャグ漫画と称され、性別・年齢・地域を超えて愛され続けている。そんな“ギャグ漫画日本代表”とも呼べる「聖☆おにいさん」がこの度、初の実写映画化。タイトルは、『聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメンVS悪魔軍団〜』で、2024年12月20日に全国公開することが決定した。

 本作のメガホンを執るのは、『銀魂』シリーズ、『今日から俺は!!劇場版』、『新解釈・三國志』などを監督してきた、コメディー映画の福田雄一監督。ゆるい日常を描くショートストーリーとは異なる、劇場映画化のために原作者の中村光が描いた原作エピソードであり、『聖☆おにいさん』史上初となる壮大な長編シリーズ「スクリーンへの長い途(みち)」の完全実写化に挑む。

 主人公のイエスを演じるのは、幅広いジャンル・役柄を巧みに演じ切る松山。長髪・髭・茨の冠がトレードマークで、下界でのバカンスを奔放に楽しむ“神の子・イエス”をコミカルに演じる。

 そして、もう一人の主人公であるブッダを演じるのは、数多くの話題作に出演し続ける染谷。その定評のある演技力で、螺髪、白毫、長い耳たぶがトレードマークの、主婦並みにお金を気にする“目覚めた人・ブッダ”を魅力たっぷりに演じる。

 さらに、映画化発表にあわせて、最新ビジュアル3種類、特別座談会映像も解禁。毎月23日は“おにいさんの日”として映画に関する情報を毎月発表していく「おにいさんプロジェクト」が決定した。

 松山、染谷、福田監督のコメントは以下の通り。

○松山ケンイチ

「聖☆おにいさん 映画になります! 今回は部屋から出て色々やります! そして色々な魅力的なキャラクターが登場します! 染谷君演じるブッダ(マジブッダ)と僕が演じるイエス(ジョニーデップ似)が下界でバカンスの筈が天上界の神々の思惑に巻き込まれ、壮大なプロジェクトが始動します。彼らが生きていた時代と現代では文明が全く違い、ジェネレーションギャップに臨機応変に対応していく様子は観客の皆さまを必ず笑顔にしていくでしょう!」

○染谷将太

「たいへんです! 聖☆おにいさんが映画化ですよ! 福田監督と松山さんとふざけまくるご褒美のような現場が幸せな時間でした。スクリーンで繰り広げられる、ゆる〜いイエスとブッダの会話。だと思ったら、それだけじゃないのです! 映画化用に中村光先生が原作を書いて下さり大スケールでお届けする今作!(イエスとブッダのバカンス感は何も変わっておりません) そして、これは嘘でしょ?ってプロデューサーに言ってしまったほどの豪華キャスト! こんなに有り難さとご利益しかない映画は御座いません。ぜひ劇場に福をもらいにお越しください!」

○脚本・監督 福田雄一

「『聖☆おにいさん』初の実写映画化!まさか映画になるとは……大ファンの松山くん、染谷くんと一緒に映画を作ることができて、本当に感無量です! 実は一番最初に映画化のお話をいただいた時には、原作がすべてショートストーリーなので、映画にするには難しいと思っていたのですが、原作の中村先生が映画化のために『スクリーンへの長い途(みち)』という長編エピソードを描いてくださって、こうして実現することができました。久々にギャグ一辺倒の映画を作らせていただいて、編集していてこれだけ笑える作品もなかなかないなと。個人的にもとても楽しかったです! 巨大ロボットが出てきたり、アクションシーンもあったりで、大人だけではなく、子どもも楽しめる作品になっていると思います。ぜひご家族で観に来ていただきたいです!」ENCOUNT編集部