スマートウォッチの便利さは気になるけれど、やっぱりアナログ時計のデザインが好き――。そんな人こそチェックしておきたいのが、アナログ時計のように針の付いた文字板がありながら、スマートフォンと接続する機能も兼ね備える「ハイブリッドスマートウォッチ」です。

 ここでは、2024年春時点で選択できるハイブリッドスマートウォッチの中から4万〜7万円台に収まる3製品をピックアップして紹介します。

●Withings「ScanWatch Horizon」

 フランスの電子機器メーカーであるWithings(ウィジングス)の「ScanWatch Horizon」は、2022年7月に発売されたハイブリッド型スマートウォッチ。ダイバーズウォッチをベースとしており、100mの防水性能(10ATM)を備えていることがポイントです。ステンレス鋼を使った回転式ベゼルも搭載しており、目盛りで潜水時間を確認できるようになっています。

 心拍数を計測できるほか、急な変動を検知して通知する機能も搭載。また、睡眠モニタリング機能もあり、睡眠時間や、睡眠サイクル、就寝中の呼吸の乱れなどを分析できます。バッテリーは通常使用時で、最長30日間持続します。

 Amazon.co.jpでの販売価格は、執筆時点で5万8740円(税込、以下同)。カラーバリエーションとしては、「Green」と「Blue」の2色がラインアップされています。

●ガーミン・ジャパン「vivomove Luxe」

 ガーミン・ジャパンが展開する「vivomove Luxe(ヴィヴォムーブ リュクス)」は、Suicaにも対応するラグジュアリーデザインのハイブリッドウォッチです。

 バリエーションとして「Embossed Leather/24K Gold PVD」や「Silver Milanese」などがあり、公式サイトでの販売価格は6万〜7万円台となっています。

 アナログ文字板を採用しつつも、タッチスクリーンによる操作も可能。背面には、光学式の心拍センサーも搭載しており、睡眠やストレスのモニタリングにも対応します。

●シチズン時計「CITIZEN CONNECTED BZ1050-56W(Eco-Drive W770)」

 シチズン(CITIZEN)では、スマートフォンのアプリ経由で、対応の腕時計をインターネットに接続できる「Riiiver(リィイバー)」というサービスを提供しています。そして、このRiiiverに対応する商品が「CITIZEN CONNECTED」というブランドで展開されてきました。

 現在、同社の公式サイトでラインアップされているモデルは複数ありますが、ここでは例として「CITIZEN CONNECTED BZ1050-56W(Eco-Drive W770)」をピックアップしました。公式サイトでの価格表記は7万400円ですが、ECサイト等での実勢価格は5万円弱といったところです。

 同製品は、太陽光や室内のわずかな光を利用し、時計を動かしつづける「エコ・ドライブ」を搭載し、基本的に充電管理が不要です。

 一方、スマートフォンとの連携機能を利用するには、アプリでのカスタマイズ操作が必要になるため、一般的なハイブリッドウォッチと比べると使用難易度はやや高めです。そのため、同シリーズは、IT機器への抵抗がなく、かつフォーマルなアナログ文字板にこだわりたい人に向いていると言えます。