23日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比42.15ポイント(1.33%)安の3116.39ポイントと反落した。約3週ぶりの安値水準に落ち込んでいる。





投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米中の対立激化が警戒された。両国はこのところ、政治や産業支援などを巡り、制裁関税の応酬を続けている。また、米利下げ観測の後退を受け、人民元安が進むとの懸念もくすぶっている。(亜州リサーチ編集部)





業種別では、不動産の下げが目立つ。緑地HD(600606/SH)が5.4%安、格力地産(600185/SH)が3.9%安、新城控股集団(601155/SH)が3.8%安、保利発展控股集団(600048/SH)が3.3%安で引けた。相次ぐ不動産支援策を受け、足元では急伸が続いていたこともあり、戻り売り圧力も高まっている。





素材株もさえない。レアアースの中国北方稀土(600111/SH)が3.4%安、非鉄の中国アルミ(601600/SH)と建材の北京金隅集団(601992/SH)がそろって3.2%安、化学品の万華化学集団(600309/SH)が2.4%安、鉄鋼の宝山鋼鉄(600019/SH)が1.8%安で取引を終えた。





医薬株も安い。九州通医薬(600998/SH)が2.7%、山東魯抗医薬(600789/SH)が2.5%、無錫薬明康徳新薬開発(603259/SH)が1.9%、上海復星医薬集団(600196/SH)が1.8%ずつ下落した。自動車株、太陽光発電関連株、半導体株、金融株、エネルギー株など幅広く売られている。





外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.58ポイント(1.78%)安の252.66ポイント、深センB株指数が5.15ポイント(0.45%)安の1136.11ポイントで終了した。



亜州リサーチ(株)