今年2月より小倉監督が就任

 2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選が6月に行われるなか、2024年2月よりシンガポール代表の指揮を執る小倉勉監督の発言に海外メディアが注目している。

 グループBの日本は4勝(うち1つは中止となったアウェー北朝鮮戦/不戦勝)で最終予選進出が決定。一方のシンガポールはグループCに属しており、ここまで1分3敗の未勝利となっている。

 すでに最終予選への進出は不可能となったが、6月6日にホームで韓国、11日にはアウェーでタイと対戦予定。3月21日の中国代表とのゲーム(2-2)が初陣となった小倉監督。6月に迎える2試合について語った内容を韓国メディア「Newsis」が報じている。

「韓国がアジア最高のチームの1つであることに異論はない。現在、臨時の監督体制下にあるが、彼がどんなチームを作るかは分からない。我々は常に強いチームと対戦し、自分たちのサッカーがどのレベルに達しているのかを試したい」

 小倉監督は格上相手に厳しい戦いになることも見据えつつ「この韓国戦もタイ戦も、もちろん我々は勝ちたい。しかし、最も重要なのは進歩することだ」と、試合で得る経験値にも視線を向けていることを明かしている。

 この発言に加え「Newsis」では「韓国戦は、6月6日にシンガポールのホームで行われる。シンガポールチームは約5万人の地元ファンの前で試合を行う」と言及。小倉監督は「韓国のような強いチームと対戦する時は、ファンの存在が我々を強くしてくれる」と話すなか、韓国側も警戒心を強めていた。

 小倉監督は日本サッカー協会(JFA)のナショナルコーチングスタッフとしての経歴も持ち、2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)では日本代表のコーチとして16強入りに貢献。12年のロンドン五輪で4位に入ったチームではヘッドコーチを務めた。その後はJクラブでのコーチを歴任しながら、13年夏には大宮アルディージャで内部昇格による監督を経験。22年6月から昨季までは東京ヴェルディでヘッドコーチを務めてJ1昇格に貢献している。

FOOTBALL ZONE編集部