前節出場のなかった久保がスタメン復帰

 スペイン1部レアル・ソシエダは5月25日、ラ・リーガ最終節でアトレティコ・マドリードと対戦。日本代表MF久保建英は先発フル出場しチームの攻撃を活性化させたが、チームは0-2で敗れている。

 2022年夏にスペイン1部レアル・マドリードからソシエダへ完全移籍した久保。1年目は9ゴール9アシスト(公式戦44試合出場)の戦績を残し、迎えた今シーズンは開幕10節までで5得点2アシストと好スタートを切る。

 しかし、その後は怪我も挟んだため得点ペースは失速。最終節を前に、直近のゴールは2024年2月18日の古巣マジョルカ戦(第25節/2-1)まで遡る。5月19日の第37節ベティス戦(2-0)では出番のなかったなか、迎えた最終節はスタメンに復帰した。

 前半6分には大きな展開から右サイドの久保へ。DFセサル・アスピリクエタ相手に縦にかわしクロスまで持っていった。アトレティコもすぐさま反撃。右サイドで縦パスをハーフスペースで受けたMFマルコス・ジョレンテがダイレクトでクロスを送る。ゴール前へ飛び込んだFWサムエウ・リーノが押し込み華麗な先制弾を決めた。

 前半終盤には、中央のパス回しに久保も加わり狭いスペースの攻略を図ったソシエダ。そのおかげもあり厚みのある攻撃を展開できるようになる。アトレティコもこれに対し、ファウルが増える傾向が見られるようになった。

 久保がゴールに迫ったのは後半15分、右サイドからカットインで切り込み、ペナルティーエリア手前で強烈な一発を放つ。ただ、これをGKヤン・オブラクが触れて枠を逸らす。久保も頭を抱える絶好のチャンスだった。

 後半23分にはアトレティコに再びネットを揺らされる場面もあったが、直前のオフサイドがあり認められなかった。同34分にはアトレティコにビッグチャンス。カウンター1本のパスに抜け出したスペイン代表FWアルバロ・モラタがGKと1対1の決定機を迎えたが、最後のフィニッシュはゴール右に逸れた。

 後半37分には、相手陣地の深い位置で久保とフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンが激しくボールを奪い合うシーンも。同アディショナルタイムにはモラタがダメ押し弾を決めてソシエダは万事休す。最終節は0-2でソシエダがホームで敗れている。

 ソシエダは今季16勝12分10敗。ラ・リーガ6位の成績でフィニッシュ。久保は公式戦40試合に出場し、7ゴール5アシストの活躍となった。

FOOTBALL ZONE編集部