メイヌーをOBスコールズ氏が絶賛

 イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは現地時間5月25日に行われたFAカップ決勝でマンチェスター・シティを2-1で下し、8シーズンぶり13度目の優勝を果たした。勝利の立役者となったのは、決勝点を挙げたイングランド代表MFコビー・メイヌー。同クラブOBのレジェンド、ポール・スコールズ氏は19歳にして名門の主力を担うメイヌーを「私の10倍の選手」と絶賛していた。

 宿敵シティとの決勝に臨んだユナイテッドは前半から徹底した守備からのカウンターでチャンスを窺う。すると前半30分、DFディオゴ・ダロトのロングフィードがシティの守備のミスを誘い、こぼれ球を拾った19歳のMFアレハンドロ・ガルナチョが押し込んで先制に成功した。

 さらにその9分後、FWマーカス・ラッシュフォードの大きなサイドチェンジの展開からガルナチョが持ち運び、MFブルーノ・フェルナンデスを経由してペナルティーエリア内へ走り込んだメイヌーがゴール右隅へと流し込み、リードを広げた。結局、このゴールが決勝点となり、ユナイテッドは2-1で勝利を収めた。

 メイヌーは試合のマン・オブ・ザ・マッチにも選出された。今季はトップチームで公式戦32試合に出場して5得点1アシストを記録し、同い年のガルナチョとともに10代ながらチームの主力として活躍。EURO(欧州選手権)2024に向けたイングランド代表候補にも名を連ねている。

 現役時代にユナイテッド一筋でプレーし、引退後は辛口のコメンテーターとしてもお馴染みのスコールズ氏は、自身のインスタグラムのストーリー(24時間で自動削除される写真・動画)でクラブにタイトルをもたらしたメイヌーに惜しみない賛辞を送った。

「先週、私とこの若者(メイヌー)を比較する記事を読んだが、そんなもの時間の無駄だ。彼は19歳の私の10倍の選手なんだ。ボールの受け方、落ち着き、周囲への気配り、そして当然このビッグゲームでの得点のすべてが大好きだ。この少年は特別だ」

 ユナイテッドのレジェンドとして認められるスコールズ氏だが、19歳時点でのクオリティーはメイヌーが比較にならないほど優れていると語っていた。

FOOTBALL ZONE編集部