◇国内女子◇リゾートトラストレディス 最終日(26日)◇関西ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6545yd(パー72)◇晴れ(観衆4495人)

攻めのゴルフを貫いた。1打差2位から出た岩井明愛が7バーディ、3ボギーの「68」でプレーし、2位の竹田麗央に3打差をつける通算15アンダーで今季初優勝。ツアー通算4勝目を自身初めての4日間大会で飾った。

「周りのことは関係なく、自分のゴルフに集中しようと思っていた。絶対にバーディは来ると」。出だしの1番で左ラフからのアプローチが寄らずに2パットのボギーが先行したが、6番は130ydから9Iで手前5mにつけて2つ目のバーディ。通算12アンダーでトップの金澤志奈に並んだ。

続く7番(パー5)は2オンを狙い、グリーン左カラーから2パットのバーディで単独首位に浮上する。8番(パー3)と9番はアプローチに苦戦してのボギーで後退したが、後半に4バーディを奪うスパートで再び抜け出した。

「次々に良い選手がでてきて自分も頑張らないといけない思いがあった。本当にうれしい。今週勝ててホッとしている」。年間ポイントレースでは、今季3勝を挙げるブレークを遂げた竹田がトップを独走。双子の妹・千怜もすでに2勝している。全国を転戦するホテル暮らしでも自重トレーニングを欠かさず、危機感を持って自らを高める準備を整えてきた。

次週の海外メジャー「全米女子オープン」(30日開幕/ペンシルベニア州・ランカスターCC)に向けても弾みをつけた。「世界の選手はハングリーさが伝わってくる。その方たちに負けないように気持ちを強くもっていきたい。ネリー・コルダも見てみたい」。昨年大会は予選落ちに終わっているだけに、いっそう気合が入る。

千怜の6勝と合わせ、姉妹で計10勝の大台に乗った。「千怜と2人でゴルフ界を盛り上げたいですし、世界で活躍できるようにがんばりたい」と目を輝かせた。(兵庫県三木市/玉木充)