日本ゴルフ協会(JGA)は27日、8月の「パリ五輪」(フランス/ル・ゴルフ・ナショナル)の日本代表ユニフォームを発表した。

19世紀後半の欧米の芸術に影響を及ぼした日本美術の流行「Japonisme(ジャポニズム)」をコンセプトにした。ポロシャツ中央の山型のデザインは、葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」にちなみ富士山をイメージ。白、黒、赤を基調にした4種を制作した(5着目を開発中)。各日に着用するコーディネートは代表選手が選択する予定だという。

女子コーチを務める服部道子によると、前回「東京五輪」の出場選手からのフィードバックを受け、ベルトの留め金を変更した。「東京では大きなバックルだったが、アジャストしやすいものに変えた」という。キャディバッグとウッド、パター用のヘッドカバーには、フランスのトリコロールを意識した青・白・赤の色使いで、日の丸に毛筆調のデザインを施した。

報奨金は前回東京大会と同額で、金メダルが2000万円、銀が1000万円、銅600万円。21年に銀メダルを獲得した稲見萌寧には日本オリンピック委員会(JOC)の報奨金200万円を含む1200万円が授与された(JOC報奨金は金500万円、銅100万円)。2016年のリオデジャネイロ大会では各メダルとも半額の設定だった。

3大会連続で日本代表を率いる丸山茂樹監督は「選手が気持ちよくプレーできる体制を作れるようサポートしたい。五輪は日本では話題になる国際大会。東京で稲見選手が銀メダルを取って非常に盛り上がった。今回は男子も(メダルを)獲れるように、日本の男子ゴルフが発展するように選手の応援、サポートしたい」と意気込んだ。

ゴルフの五輪代表は、男子は6月17日時点、女子は同24日時点の世界ランキングをもとにした五輪ランキングで決定。日本勢は男女ともに2人の選出が濃厚になっている。(編集部・桂川洋一)